米マイクロソフトは、スタンフォード大学と共同で、VRヘッドセットを装着して仮想空間を楽しみながら現実世界の歩行を可能にするVRシステム「DreamWalker」を開発したと発表した。
DreamWalkerは、仮想空間上で現実世界の道順を指示することで、ヘッドセットを装着して前が見えない状態でも正確に歩けるようにナビするシステム。通常はVRゴーグルを装着すると歩行が困難となるが、仮想空間に没頭しながらも、現実世界で出歩けるようにすることを目指している。
DreamWalkerを装着したユーザーは、現実とは異なる風景の仮想空間でナビが表示され、それに沿って移動することで現実世界の目的地にたどり着けるという仕組みだ。検証では、仮想空間上でマンハッタンの通りを歩き、現実世界で構内を移動している。
ゴーグルを装着したユーザーが現実世界の障害物や通行人などとの衝突を防ぐため、GPSとインサイドアウトトラッキング、前面カメラをそれぞれ活用している。カメラで撮影した障害物などの情報がリアルタイムで仮想空間上にも反映され、歩行可能な経路を修正して表示するとのことだ。